第二十話 お茶漬け

お茶漬けが好きです。

 

 

まず、さらさらしていて食べやすいところが好きです。大体お茶漬けを食べるのは朝で、そういう時にあるご飯というのは前夜の残りご飯だったりするものです。残りご飯は近くの米粒同士で固まっていてぽろぽろしていますが、そこに温かいお茶をかけることで粒が1粒ずつほぐれてくれて、これが古いご飯だということに気付きにくくしてくれます。また、朝は食欲がないものですが、温かいスープ仕立てになっているのでさらっと食べられます。特に朝食べる量が少ない私からすると救世主と言っても過言ではありません。過言かもしれないけど。

 

脂っ気の一切無いところも好きです。朝に脂っ気のあるものを食べると胃が受け付けてくれないことが多々ありますが、お茶漬けならばっちりです。おまけに油を一切使っていないものは洗い物が一瞬で終わります。楽ちんですね。

 

作るのが簡単なのも好きです。お茶漬けの素があれば、お湯を沸かしてかけるだけで作れます。朝は時間もないしやる気が出ないものです。お湯を沸かすだけであんなにおいしいものが食べられるのですから素敵です。お湯を沸かしただけなら鍋を洗う必要もないし。

 

「〇〇の素」特有のジャンキーな味わいも好きです。「うま味!!!!!」って感じのあの味。健康に悪そうな味ですが、油を使っていないお茶漬けは自明に健康に良い食べ物です。安心安全ですね。

 

おかきも好きです。基本的におかきの類はそこまで好きではありませんが、お茶漬けに入ってるのは何とも言えないアクセント感があって好きです。朝からお菓子食べてるみたいでなんかいい気分だし。おやつ類なのに胃もたれしないし。

 

まだ暑いですが、これから寒くなっていったら食べたい時にお茶漬けが食べられるようにお茶漬けの素を常備したいものです。それが憧れです。そのくらいのお金はあるはず。

 

 

それではまた。