第十二話 ベッド

ベッドが好きです。

 

 

「第六話の『睡眠が好き』と何が違うの?」と思われた方はブログを熱心に読んでくださっている方ですね。しかし全然違うのです。なぜなら、私は普段ベッドではなく布団で寝ているからです。

 

布団で寝ている理由は「小さい頃からそうだから」という以上にはないのですが、都市部にあってベッドではなく布団で寝ている人は結構少ないようです。中高の同級生たちはほとんどベッドでした。というか布団の人なんていたっけ。両親が布団派な理由は単純、「布団なら毎日畳むから部屋が広く使えるじゃん」ということです。正論といえば正論なので何も言えません。

 

「寝たら一緒じゃん」という人もいそうですね。そういう人は私とは逆に布団で寝た経験があまりなかったりするのでしょうか。私がベッドが好きなのは、あのスプリングの跳ねる感じが好きだからです。ベッドに横たわると「ベッドの上にいる!」という感じがします。布団の上だと布団というよりは「地面の上に寝てるなあ……」という感じがするのです。これは布団の厚さや柔らかさとは関係ありません。妙な安定感があるのです。ベッドは雲の上、布団は地べたの上という感じです。

 

ベッドとは相性があります。マットレスではない昔ながらの布団が合わないという人はあまりいないでしょうが(その代わりぴったりフィットする人もいないでしょうね)、ベッドには割とはっきり合う合わないがある気がします。沈み込み方がベッドによって全く違うからなのでしょう。ホテルに泊まった時しかベッドで寝る機会がないので自分と合うベッドの解明には至っていませんが、合わないのの上で寝てしまうと翌朝全身が痛くなっています。枕の高さと似たようなものでしょうか。

 

ベッドには憧れますが、自分の部屋には導入できないだろうなあと思います。部屋を片付けるのが壊滅的に苦手なので、基本据え置きであろうベッドを入れたら部屋の残りのスペースとベッドの上がもので山積みになる未来が容易に想像できます。ものがしまえないんですよね。布団の方がメンテナンスも楽そうですし(といいつつもちろん真面目にやっていませんが)、散らかし魔には布団の方が向いていそうです。でもいつか広くて綺麗な部屋に住んで素敵なベッドを置きたいですね。自分では片付けませんし、かといって人に片付けられるのも大嫌いなので、ものが勝手に片付く魔法を習得するしかありません。

 

 

それではまた。