第六話 睡眠

寝ることが好きです。

 

 

寝るのが嫌いな人はあまりいないと思いますが、それにしても自分は寝るのが好きです。小さい頃から朝が苦手なのは変わらず、中学生頃から徐々に寝るのも遅くなり、大学生になって朝起きるのがますます遅くなりました。それでも10時頃には起きています。しょっちゅう15時に起きてるような友人もいるのでまあこんなもんかなと思ってますがどうなんでしょう。

 

幼稚園の頃は毎朝幼稚園のバスに乗って登園していたので、幼稚園のバス停に時間通りに行かなければいけませんでした。でもぴたっと起きることはできないので、毎朝母親が私の布団の上に制服を投げて起こしていました。その衝撃で目が覚めるわけです。制服はブラウスとサスペンダー付きのスカートでした。慣れるまでは少し着るのが大変でしたね。布団の上で着替えてから朝ご飯を食べるわけです。確かその頃は起きるのは7時でした。毎朝眠かったなあ。

 

小学生になると今度は歩いて学校に行くようになったので、ある程度時間の融通が効くようになりました。8時30分の始業に間に合わせるためにはどんなに遅くても8時には家を出なくてはいけなかった……のは1年生の頃の話で、だんだん歩くのが速くなったことで6年生の頃には8時10分に出ても間に合っていました。でもやっぱり登校は遅かった。毎朝自分が最後なので、見守りの人の前を通り過ぎると見守りの人たちがみんな帰って行きました。この頃は21時半に寝ていた記憶があるのですが、毎晩なかなか寝付けなくて苦労していました。それで翌朝起きられないのですからたちの悪い話です。休みの日は10時くらいまで寝ていました。「早寝すれば早起きできるものではない」ということがよく分かります。

 

中学生になると徐々に寝るのが遅くなりました。しかし学校が遠くなったので7時過ぎには家を出ないといけないことになり、必然的に睡眠時間が短くなります。このあたりから私は昼寝をするようになりました。中高の間の私は「よく寝てる人」で間違いありません。授業中でも休み時間でも構わず寝ていました。そんなこんなで今に至ります。今は中高時代より寝る時間がやや遅くなりました。それでも、寝る時間が1時間ほど遅くなって起きる時間が3時間くらい遅くなっているので前よりは寝られていると言えるでしょう。

 

昔読んだ文章にこんな実験の話が出ていました。「被験者を時刻も外の明るさも分からない部屋に閉じ込め、眠くなったら部屋に備え付けのベッドで寝るように言う。そうすると被験者は実験開始後何日間かは1日に13時間ほど眠り、その期間が過ぎると5〜6時間ほどしか眠らなくなり、最終的にはその人のちょうど良い睡眠時間に落ち着く」というものです。高校生の時に夏休みを利用してこの実験に近いことを試した結果(好き放題寝たというだけですが)、自分には9時間睡眠がちょうど良いということが分かりました。これはかなり長い方ではないでしょうか。7時間や8時間くらいが平均なのではないかと思いますし、そういう人は6時間くらいでも何とかなるのかもしれませんが、私は6時間だと何ともなりません。疲労と眠気が抜けるのなら睡眠は短い方がいいですから、これは地味にディスアドです。困った話。

 

ここに最近困ったことがもう1つ増えました。それは「早起きすると体調を崩す」ということです。今までは強烈な眠気に耐えるだけで済んでいたのですが、今度は本当に体調を崩すことになりました。具体的には、8時以前に起きて朝ご飯を食べると吐いてしまいます。もともと朝ご飯は茶碗に1杯で十分というくらい朝は食べないのですが、この間は梅干し1粒を食べた途端に吐いてしまいました。これはかなり不便です。朝ご飯を食べなくても体調は悪くなるのですが、食べるとさらに悪化するという感じです。問題なのは前日何時に寝ても関係ないというところです。8時前起きというのは世間一般に見て非常に早起きというわけではありませんから、これで体調を崩すとなるとバイトに行く時不便です。実際困ってるし。良化の兆しがないようなら病院に行こうかとも考えていますが、「生活リズムの乱れ」で済まされてしまうのでしょうか。0時半寝8時起きで吐くというのは普通ではない気がしますが……

 

冒頭で「寝るのが好き」と書きつつ、これだと体質の話になってしまいます。実際、自分が「寝ること」自体を愛しているのかはよく分かりません。でも堪え性がないので、眠くなったら我慢せずに寝る、ということののんびり感が好きなんだと思います。起きた時の気分はまちまちです。実にいい気分で目覚めることもあれば、頭が妙に重たいこともあります。特に昼寝は後者の方が多いかもしれない。それか現実逃避としての睡眠が好きということもあります。中高時代から昼寝は現実逃避の手段でした。逃げたいようなことがある時に寝るのはとてもいい気分です。その間だけでも嫌なことをなかったことにできますからね。「好き」と思う睡眠はこれかもしれません。自分の中に籠ることが好きですが、「寝ること」はその中でも究極だということなのでしょう。

 

自分でもまとまりのない文章だなあと思いますが、眠くなってきたのでやめます。そして今日も日付変更後更新。

 

 

それではまた。