第十六話 ネイル

ネイルが好きです。



技術も知識も全くありませんがネイルが好きです。中学の頃、ファッション関係の無料雑誌に載っていたネイル写真(読者が投稿してるタイプのです)を見て「ネイルって可愛いな!!!」ということになりました。それで中3の夏休みにやってみたのですが、濃い赤と黒という配色があんまりにも派手すぎて母からの受けが良くなく、シンナーの匂いも厳しく、そして夏休みが明けると学校にネイルはしていけないのでそのまま立ち消えになりました。その後は胡粉ネイルを試して「匂いがしないのはいいけど水で落ちるのは炊事の類が怖すぎるな……」となったり、付け爪を試して「便利だけど邪魔だわ」となったりして今に至ります。


今は足の指だけに直に塗っています。使っているのはネイルホリックです。これは安くて色が多くてシンナーの匂いが比較的弱いのでおすすめです。ラメの入った水色を単色で塗っています。


ネイルのいいところは見ただけで気分が上がるところですね。メイクや服はどうしても見る時に自分の顔がセットで目に入るので、「似合ってないな……」とか「自分可愛くないな」とか「うわ今日髪跳ねてんじゃん」とか思ってしまいます。しかし指は指であってどんな人でも似たようなものなので(指の長さが違うとか言わない)、指だけを見ていい気分になれるのです。指先だけなら女優さんとお揃いにもできるわけです。しかも指先というのはよく目に入ります。可愛いアクセサリーをつけるのも気分が上がりますが、イヤリングなんかは特に鏡を見ないと見えません。そういう意味でネイルは最強だと言えるでしょう。


残念なのは私がシンナーの匂いに弱いことです。これが大丈夫ならもうちょっと指にもつけられるんだろうけどなあ。あとは常時深爪気味なこともあって長い爪に慣れていないことと、ネイルをつけて料理や皿洗いをするのが怖いことです。ネイル、時々欠けるので信用がなりません。あれが料理に入ってたらいかんでしょ。


というわけで足につけるのがせいぜいのようです。でも秋頃になったらサンダル履かないんですよね。見せる機会がないというのももったいないし萎えます。どうしたものでしょうか。



それではまた。